活動内容
主な3つの活動
療育・相談活動
研究活動
研修活動
療育や相談といった現場でより良い支援を行うためには、障害の理解に対して理論化することが大事となり、そのためには研究が必要となる。また、研究を進めるためには、現場での豊富な現象が非常に役に立つのであり、両者は相補的な関係にある。
そして、研修や勉強会は、療育や相談、研究が個別的なものであるので、それらを社会に広げていくために必要な活動である。つまり、この3つの活動は密接に関連するものなのである。
療育・相談活動
重度の知的障害、発達障害
重度の知的障害児者による強度行動障害への対応やトイレットトレーニングなどの自立への組み立て、掃除など新たなスキルの習得といった重度の障害児者の療育、相談
強度行動障害の対応について考える場合、「こだわり行動」をそもそもどのようなものと捉えるのかが重要と考える。我々は、こだわり行動を情動の問題として捉えるのではなく、ある対象や場面を見ることで、反射的に反応してしまうものとして捉える。これに関しては、グループホームでの問題行動に対して、実際に対処してきた事例が豊富にある。
※「こだわり行動」に関しては、研究論文を書いているので、より詳しいことを知りたい方は、そちらを参照してください。
トイレットトレーニングなどの自立への組み立てについて考える場合は、TEACCHプログラムの構造化の手法と応用行動分析学の手法がとても有用であり、どのようにこれらを組み合わせてカスタマイズしていくかである。
掃除などの新たなスキルの習得について考える場合は、言葉や説明への理解力の指標となる知的障害の程度を考慮しながら、その子の特性に合った学習スタイルを見極めること(例えば模倣が可能なのかなど)が重要となる。
その他、発達上の問題として、指差しや言葉の獲得の問題もある。どちらもコミュニケーションの手段として重要であり、使えるのかどうか、言葉であればどのような使用が可能なのか、その上でどこまで教えていくことができるのかは、とても大事になってくる。
軽度の知的障害、発達障害
重度の方の場合とは、質的に違うものと考える。重度の方の場合が、直接子供に対してどのように関わるのかに比重があるのに対して、軽度の方の場合は、親御さんやご家族の方々がどのように捉え、どのように子供と関わっていくのかがより重要と考える。それは、軽度の知的障害児者の場合は、本人が悩んだり傷ついたりすることがあるために、2次障害(精神障害)との関連の可能性が生じるためである。
軽度の方の場合は、知的障害や発達障害が曖昧であるために、分かりにくいことが何よりも問題を難しくするのである。この分かりにくさは、本人だけでなく、親御さんやご家族にとっても当てはまることであり、子供とどのように関わっていくのかに大きく影響する。加えて、障害の曖昧さは、どこまで治るのか、普通級でやっていけるようになるのかなど学業面での問題とも関連することである。
そのために、如何に知的障害を理解するか、発達障害を理解するか。それらは障害を受容することとも深く関連することであり、それを基に如何に子供と関わっていくのかが大事になる。
また、軽度の知的障害児にとって、できることは何か、できないことは何か、さらに時間をかけることで初めてできるようになることは何かを知ることは、とても重要なことである。できることを伸ばし発展させていくことで、就労などの将来に繋げていきたい。
研究活動
これまでの研究テーマ❶
現在の乳幼児を対象とする実験発達心理学の研究領域においては、乳児はかなり有能な存在として考えられている。基本的な物理法則を理解していたり、一週間前の出来事を思い出すことができたり、他者の意図を理解することができたりする。しかし、このような乳幼児が示す有能さは、構造化された厳密な実験場面での場合でのみ見られる現象であり、実際の生活場面での乳幼児の示す現象とは整合性がない場合が少なくない。
そこで、実験場面で見られる有能な振る舞いに対して、単純な原理で説明が可能であることを検討してきた。そして、その結果から、自閉症の方の「こだわり行動」に対しての新しい見方、説明を提案してきた。
研究論文
「延滞模倣課題は手がかり再生能力を測定しているか?
「乳児は延滞模倣課題で何をしているのか?
「自閉症者は変化に弱い?
ーこだわり行動から
自閉症の本態に迫るー」
これまでの研究テーマ❷
これまでの研究によって、乳幼児の知的に見える振る舞いから自閉症の方のこだわり行動までの振る舞いを単純な原理(メカニズム)によって説明できることを示してきた。これに続き、このような単純なメカニズムによる振る舞いであるが、質的に異なる様々なバリエーションを取り得ること、それが発達的に変化する可能性があることを示してきた。具体的には、経験を重ねることで、それに伴って振る舞いが質的に変化することであり、かつ単純なメカニズムで質的に異なる振る舞いを説明できることである。
研究論文
「テスト試行の累積が探索課題に
与える影響の解明
「探索課題におけるエラー反応の知覚過程からの検討」
研修活動
現在、組織内での簡単な勉強会を行なっている状態であり、外部へ向けての研修は実施していません。